製作記 18作目 マックスブレイカー 代行
こんにちは、今年ももうあとわずか。
今年も数多くのミニ四駆を製作し、ついには製作代行を開始できるまでになりました。
現在もありがたいことに代行のお話もいただいています。
製作を続けることができるのも作品をご購入いただいた方、応援してくださった皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
おそらくこれが今年最後の更新となってしまうと思いますが、来年も「ねりすけ塗装工房」をよろしくお願いいたします。
さて、今回ご依頼いただいたのはマックスブレイカー。
以前アニメ風に製作した経験がありますが、今回はパッケージアートを意識したものをご希望とのことで、頑張って製作していきます。
製作するにあたって追加で用意した塗料はこちら。
・ガイアノーツのブライトレッド、ウルトラブルー、サンシャインイエロー。
基本的なソリッドカラーであります。必要であれば調色していくつもりです。
・クレオスのGXクリアオレンジ
以前はガイアのクリアーカラーを使っていたのですが、「染料系」の塗料なので、ラッカークリアーを厚く塗装したときに色が滲み出るのが悩みものでした。
今回より「顔料系」のものを使っていきます。
・ガイアノーツのパールゴールドと、クレオスのGXクリアーブラウン。
ボディ中央にある金色部分に使用します。説明書によると塗装指示はゴールドリーフ。完成見本も当然その色で塗ってあります。↓
パッケージの色は銅に近い金色。ですが市販されている銅色の塗料は10円玉のような色のものばかりだったので、ここは重ね塗りにて再現です。
ボディ色のホワイトも若干青が足されたような色なので薄い水色のような感じですね
そこまでキツくするつもりはありませんが、残りは手持ちの塗料でいけます。
↑かっこ悪かったのでやめました。
ボディを取り出し、切り離します。
別売りウイング用のピンはそのまま。
パッケージアートにも描かれてますからね。
フロント部分の合せ目について。
一応説明しておくと、この凹は0.3mm程度あり「ライト塗装をする時に黒線の塗装が整わない」と判断してアニメ風はうめて平らに処理しました。
中央の「爪と穴」も。
別途工賃をいただきますが、これらの埋め処理、各所のエアインテークの開口再現もできます。
今回はそのままでいいとのことでしたので、処理無しで製作していきます。
だからといって塗装に手を抜くということもいたしませんので。
本塗装(ホワイト塗装)前までならプランの変更も可能ですので、ご相談くださいm(_ _)m
現在400番にてゲート処理を行ったところです。
これからヒケ処理、バリ取りを行い、全体を800番のペーパーで削っていきます。
12/30 16:09
ここにはヒケ(表面の凹み)があります。
ヒケができるのは裏に出っ張りがあるためですね。
ウイングにもあります。
これも裏に出っ張りがあるためです。
瞬着パテを盛ります。
硬化促進剤をかけたあと、ペーパーで削ります。
ガイアノーツのサーフェイサーエヴォ(グレー)を塗装します。
サーフェイサーは細かい傷を消す役割があります。
1/3 16:42
ホワイトを塗装したところでウイングの周りにまたヒケが見つかったのでIPA(イソプロピルアルコール・プラを傷めず塗装を落とすことができます)にて塗装を落として、表面処理しております。
すでに二回。
モヤモヤを抱えて進めてしまうと後で後悔するのでしっかり処理しておきたいところです。
今洗浄が終わったところなので、乾燥しサフを吹いてみて問題がなければ次の工程ですね。
1/6 14:23
サフを吹いて、問題がなかったので、ホワイト塗装に入っていきます。
薄くサフを吹いたあと、ガイアノーツのアルティメットホワイトで塗装します。
写真が白飛びしておりますが…
きれいなホワイトになっていることがわかりますかね。
乾燥させて、次回からはマスキングです。
1/8 2:40
1度目の切り出しです、一度目とあえて言いますがコレは失敗です。
移す段階でちぎれてしまいました。
集中して切り出しているので、それがすべて無駄になるのはなかなか痛いですね…
こちらは使えます。
丁寧に切り出して…
今度は移植できました。
今回使用するのはサンシャインイエロー。
きれいな黄色ですね。
ウイング文字にはグラデーションがかかっているので再現します。
使用したのはGXクリアオレンジ。
剥がすとこのように。
テストピースもついでに作ったりしてます。
次は黄色周りの黒を塗装していきます。
1/10 3:14
文字の部分と縁取りを塗るため、マスキングしました。
こんなに小さい円を切るのは難しいです…
塗装はクレオスのウィノーブラック。
塗り終わったものがこちらです。
赤と青の色が載るのが待ち遠しいですよね。
本体も黒で塗るところをマスキング。
塗り分けの難易度の高いキットですね
吹き残しの無いよう確認を。
剥がすとこのように。
まだまだ先は長いですが、明日か明後日には赤を塗装できるよう進めていきます。
1/12 2:58
思いのほかマスキングが難しくて、切っては捨て切っては捨て、作り直していました。
赤と青のラインが有るシールを見てほしいんですが、(わかりやすいところで言うと)白い余白の部分が左右でぜんぜん違います。
コレが色んな所にあって悪さをします、シールが左右で位置が合わないんですよ。
シールを信用しすぎてたようです(笑)
ミニ四駆ボディには塗り分けのモールドとか目安になるものがないので
だいたいこの位置かなという感じで貼って塗っていくしかないんですが、それがとても難しいですね。
今回は気づいてずらしましたが、次回作からは対策するとしましょう。
これも位置合わせが難しかったですね。
私もマシンではないので、位置合わせはなかなか難しいですが・・・
だいたいこのあたりかなという感じで。
マスキングしていきました。
ウイングもはめ込みゆるく調整してあるので載せてみました。
最後は接着する予定です。
次は青塗装ですね、(パケ絵とか見ると分かるんですが)塗る箇所の難易度がとんでもないので、これは結構時間かかると思います…
あ、今気づきました、フロントの赤い三角が抜けてますね。
青塗る前にやっておきます。
1/15 2:28
マスキングしていきます。
前回お話したシールの左右のズレでとても合いませんね、ここは自分で作るしかなさそうです…
こんな感じです。
切り出してはるのが結構大変。
余った切れ端とかももったいないのでペタペタ貼っています。
マスキングゾルも使用。
そんなこんなでマスキングが済むまでに4日もかかってしまいました。
なんて複雑な模様なんでしょう…
いろいろと泣き言を言いたいのですがぐっとこらえます…
次回はもっと賢くやろう…
ガイアノーツのウルトラブルーです。
この写真ではいまいちわからないと思いますが、これ思っていた以上に緑がかった青で、付属のシールとぜんぜん違うんですよね…(いい例えが見つからないのですが水道のホースみたいな色)
すでに塗ってあるブライトレッドと並べてみます。
見事にタミヤっぽいです(
この二色で並ぶと青が弱くて安っぽい感じなんですよね。
スピン系なら似合うかも、そう、スピン系なら似合う色。
塗装してみました。
安心してください、上からガイアノーツのウルトラマリンブルーを塗装します。
ウルトラマリンブルーはこんな色。
さすが高級塗料…マグナムにはずっと使ってきた色ですが、素晴らしい色味です。
比較を撮るの忘れました、次回覚えていたら撮ります。
最初の頃。
塗装完了。
色が変わったのわかりますかね。
シールの色味に近い青色になりました。
次回は剥がしたところからです。この色味、綺麗ですね。
あれだけのマスキングなので、塗装漏れやうまくいってないところがいくつか出てきており、その修正が必要ですね。
接写しているこれらの写真で見ると、投げ出したくなるほどの粗ですが
肉眼で見る分には気にならないので、肉眼で見ても気になるところを重点的に修正していきます。
ここで活躍するのが0.2mmの細いエアブラシと、極細の筆ですね。
ここからが本当の戦いと言っても過言ではないです(;・∀・)
1/20 3:05
写真がひっくり返ってしまっていて申し訳ないですが
ウルトラマリンブルーとウルトラブルーの比較です。
塗装は青と赤の部分的な修正から。
ホワイトの塗料が切れてしまっているので、買いに行かなければ…
ダクト部分のグレーも入れました。
現在はこのような状態です。
すみません、雪で数日お休みします。
1/21 0:06
こんばんは、寒くて手が動かないのもありますが
塗料が切れているので作業ができないのであります。
注文した塗料は明日届くかと思います。
マスキングをして、ウィノーブラックを塗装します。
パールゴールドを塗装。
GXクリアーブラウンを塗装。
剥がすとこうなります。
進みが遅くて申し訳ないです。
1/26 0:37
マスキングしてブラックを塗装。
ここは説明書でガンメタルが指定色だったので、スターブライトアイアンで塗装。
白部分の修正を行いました。
最後のグレー部分の塗装を行います。
市販の色で似た色がなかったので、ニュートラルグレーに黄色と黒を足して色を作りました。
これで基本塗装は終わりと言いたいところですが、キャノピー後ろのウイング取り付け穴の中が青色がついているので、ここは修正します。
その後は
火曜日まで乾燥させます、水曜にウレタンコートして完成の予定です。
もう少々お待ち下さいね~
1/29 1:30
ウイングに修正箇所を忘れていたのを発見したので修正、ウレタンは明日します。
確認は大事ですね。
2/01 0:54
ウレタンコートが済みました。
このまま2~3日しっかり乾燥させたいと思います。
寒いのでドライブースも使って乾燥させます。
特に問題がなければ、乾燥後にインテークを塗装して、完成ですかね。
今回のプランでは研ぎ出しの工程は含まれていないので、塗膜保護のためのコーティング作業です。
2/03 2:11
ウイングを取り付けました。
ウイングとフロント部分のパーツは取り外しはできません。
無理に取り外そうとすると折れるか塗装が剥がれます。
すでに表面はカチカチですが、念のためもう一日置けば完全に硬化したといえるでしょう。
月曜には依頼者様に向け発送する予定でいます(あ、住所聞かないと…)
表面はこのような感じでウレタン吹きっぱなしです。
ウレタンのツヤは素晴らしいですね。
普段の作品では、この後ペーパー→コンパウンドで研磨して表面を平らに均していくのですが、
今回のプランでは磨きの工程はなしなので、塵、埃の付着や塗膜の段差による表面の凹凸が出たままになっております。
研ぎ出しはペーパーとコンパウンドで2000番~10000番程度まで使用し、ゴミの付着や塗膜の段差を削っていくものです。
磨く工程も大変なもので、当然やりすぎると下地が出てきてしまうリスクもありますので、コストがかかるのは仕方ないです。
まだシャーシを組み上げていないので、今日組み上げて写真を撮りたいと思います。
2/04 3:25
プラン変更で研ぎ出しをしていきます。
最初は2000番のペーパーにて、表面のゴミ取りをメインにしていきます。
ウレタンクリアーのおかげでラッカークリアーよりは厚い塗膜ができているとはいえ油断は禁物。
今回研ぎ出しを考えていなかったので、あまり厚くクリアー吹きはしていません、なので下地が出てきてしまうおそれがあるのでとても慎重に。
優しくなだらかになるよう削っていきました。
白っぽくなっているのは削りカスです、この後の工程ごとに洗浄していきますので安心してください。
この先のコンパウンドと比べると2000番のペーパーは目が粗いため、ここであまりやりすぎないようにしておくのが下地を出さないコツだと思ってます。
今回もいつもの研ぎ出しですが、私のやり方ではゴミ取りをメインに、表面がある程度なだらかになっていればいいと思っております。
カーモデルでは広い大きな面があるので磨きやすいのですが、
ミニ四駆は複雑な面構成のために、クリアー塗装の段階ですべての面が均一な厚みではないんですね。
面ごとにきちんと平らにしていくと、高確率で下地が出てきます。 ※何度も経験済み
磨きについても、奥まったところが多いためにうまくいかないんです。
なので埃等が付着しているところが、付いていないところと同じ程度になるようにしてやっていきます。
と、言葉だけではいい加減に聞こえるかもしれませんが、工程は3段階のコンパウンドでひたすら磨くことなので、地味な作業ですが大事な仕上げですので頑張ります。
下地を出さないように注意します。
2/05 3:01
まずはこちらを御覧ください。
これは昨日ファインコンパウンド(中目、2/3段階目)をかけ終わったところなのですが
艶は出ているのですが、明らかに文字のところが凸凹してしまっていますね。
私もプロではないのできっちり平面を出すのはなかなか難しいんですが…できれば綺麗にしてあげたい。
そこでクリアーを3度ほど吹いた自分を信じて2000番でじっくり研いでみることにしました。
再びファインで削ったところがこちらです。ぼやけた感じがしなくなっていますね。
削っている間は生きた心地がしなかったんですが…(笑)これ以上は危ない気がするのでこのあたりでやめておきます。
光の反射の目立つ部分ですから、ここが平らにできてよかったですね。
心配していた下地も出なくてよかった。
あとはミクロコンパウンド(細目・3/3段階目)をかければ終わりです。
ミクロに入るともう下地が出る心配はないので安心ですね。
明日中に仕上げられるといいですね。
2/08 2:30
ただ今完成です。
まだ本撮影前ですが、このような感じに仕上がっております。
肉眼で見る以上に拡大されてしまうと苦しいのですが…(;・∀・)
今回普段より頑張って研ぎ出ししたので満足していただけるといいなぁ…
この後タイヤやボディのゴミ取りをして、撮影ブースにて撮影します。
2/09 1:02
梱包です
ウイングがつくミニ四駆は完成後箱に収まらない事が多いので
蓋を開けた状態でエアキャップにくるんでます。
底には新聞紙を敷いています。
その上からエアクッションを入れて終わりです。
それとこちらもおまけのような情報ですが
もし細かい擦り傷が気になる場合、タミヤから出ているモデリングワックス等(他メーカーからもいろいろなものが出ておりますね)を塗り込んでいただくと目立たなくなるかと思います。
ほこりがつきにくくなる効果もあるそうなので、いいかなと。
私は今持っていないのですみません…