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塗装が終わったのでパーツを組み上げていきます。
この写真では分かりづらいですが…ラッカークリアで研ぎ出しなしなので表面があまり平滑ではありません。
キャノピーの反射しているライトの形で、表面がぼやーっとしているのがわかると思います。
やはりウレタンクリアの輝きには敵いませんね。久々にラッカークリアを使ってみましたが、その差は歴然でした。
説明が難しいのですが、
ラッカーはヒケ(溶剤分が揮発することによる肉痩せ)が発生するので塗装時は平滑になりますが、乾燥すると表面がゆず肌になります。
研ぎ出し(表面をペーパーで平滑に削り、その傷をコンパウンドで消す)作業をすれば平になりますが…
その削りの作業でクリア層を削りきってしまい、さらに下地を削ってしまうと、修正が難しい。
ラッカークリアは塗膜が薄いため、そのリスクが高い。
・ラッカークリア
価格:安い
塗膜:薄い、脆い
=シャープな仕上がり
乾燥時間:長い
塗装後の上塗り、修正:可能
・ウレタンクリア
価格:高い
塗膜:厚い、強固(ヒビが入るような衝撃には弱い、まぁこれはどちらも弱いのですが)
=少し厚ぼったくなります
乾燥時間:短い
塗装後の上塗り、修正:不可能
ウレタンクリアを使っていたのはそういう理由だったのです。
ラッカーで研ぎ出しはできるのですが、乾燥時間も長いために、塗っては削りの繰り返しの作業になると、時間がかかってしまいます。
ウレタンをこれまで使ってきましたが、開封後経年劣化して黄ばみが発生するため、開封されたものの再使用にリスクが生じます。
これを回避するためには
1缶3000円ほどしてしまう高価なものですが、ウレタン塗料を1作品のために負担していただければ…ウレタンクリアの使用も可能です。
1時期注文が途切れてしまったため安く安くと努力してきましたが、切り詰めるべくできることは材料の節約くらいです…やっていることは変わらないのですから
節約の結果ウレタンの劣化という事態を招いてしまったため、作品のクオリティも下げる結果になってしまいました。
注文システムをなんとかしたいとは思っているのですが、どうしたら良いのかわかりません。
もっとお金をいただければ、(ギャラリーでいうところの15~24作目までがウレタンコートです、平滑さの違いがわかるかと思います)ああいった美しい作品もできるのです。
この作品が駄目だ失敗だというわけではありません。
現在の15000円料金体系ですと、これが限度なのです。
これから依頼される方もラッカークリアの表面はこうなるものだとご理解ください。
削って下地が出てきたら元も子もないので…
値下げの理由は依頼の減少からなのでごめんなさい。
変更前の料金では依頼がいただけなかったのです。
もっとお金がかかっても良いので美しい作品を作って欲しいという方はご相談いただければと思います。
よろしくお願いいたします。
TRFビクトリーズのマークは今までで一番綺麗に塗れたと思います。
ボディに載せてみます。
タイヤにホコリがついていて申し訳ないです、撮影の際取ります。
この写真でのキャノピーの反射具合で表面の艶がわかると思います。
愚痴のようになってしまい申し訳ないです。
依頼フォームの方、ゆうパックの送料が値上げになったのを適用いたしました。
他にも製作プランなども修正してみましたのでよろしくお願いいたします。